スウェーデン料理といえば、一番に思いつくのは「ミートボール」ではないでしょうか。スウェーデンでは、家族が集まる祝日やいつもの食卓にもよく登場するメニューです。ちなみに、スウェーデン語でミートボールは、Köttbullar(ショットブッラル)と言います。
その家庭それぞれで、色々な作り方があると思いますが、今回は簡単に出来る我が家のレシピをご紹介したいと思います!
▶︎スウェーデンのミートボール レシピ
– 材料 –
【ミートボール】
・合挽き肉(または牛ひき肉)500g
・玉ねぎ(大きめ)1/2個
・卵 1個
・牛乳 大さじ2
・パン粉 大さじ2
・オールスパイス 少々
・塩、黒こしょう 適量
【クリームソース】
・牛乳 3カップ
・ビーフブイヨンの固形スープ 1個
・小麦粉 大さじ2
・白ワイン 大さじ2(なくてもOK)
・マッシュルーム(なくてもOK)
・バター ひとかけ
・塩、こしょう 適量
– 作り方 –
▶︎ミートボールを作る
・大きめのボウルに、牛乳、パン粉、卵、塩、黒こしょう、オールスパイスを入れ、よく混ぜて5分ほど置いておく
・そのボウルに、みじん切りにした玉ねぎ、ひき肉を入れ、粘りが出るまでよく捏ねる
・直径3cmぐらいのミートボールの形に成形して、熱したフライパンにオイル〈分量外〉をひいて焼く
・転がしながらまんべんなく焦げ目がつくまで焼き、火が通ったら、別の皿に移しておく
▶︎ソースを作る
・そのまま同じフライパンにバターを加え、マッシュルームの薄切り、小麦粉を加え、粉っぽさがなくなるまで少し炒める
・白ワインも加え、ひと煮立ちしたら牛乳と固形スープを加え、沸騰するまで底からたえずかき混ぜながらとろみをつける
・沸騰してとろみがついたらミートボールを戻して2〜3分煮込み、最後に塩コショウで味をととのえて完成!
▶︎盛りつけ
・大きめのお皿にミートボールをのせ、上からクリームソースをかける。
お好みの付け合わせやリンゴンベリーのソース〈下記参照〉もご一緒にどうそ♪
美味しいアレンジ
ソースに使う牛乳の分量の一部を「生クリーム」にするとさらに濃厚で美味しいソースになります。
マッシュルームの他にも、お好みのキノコを入れたりしても美味しいです。(日本だとしめじやエリンギなどが合うと思います)写真は、スウェーデンの黄色いきのこ(アンズ茸)を入れています。濃厚な風味が加わって格別の味です!
付け合わせについて
スウェーデンの主食はじゃがいもなので、ミートボールには「マッシュポテト」や「丸ごと茹でたじゃがいも」などを合わせることが多いです(ソースが濃厚なので、味付けは控え目が◯)他には、キュウリのピクルスの薄切りを合わせることも多いです。ピクルスの味付けは、日本の甘酢漬けによく似ています。
リンゴンベリーについて
スウェーデンの肉料理には、リンゴンベリー(こけもも)のジャムを合わせることがよく知られているかと思いますが、ミートボールにも合わせることが多いです。
ただ、この「ジャム」と言われているものは、実は日本人がイメージするジャムとは微妙に違うものなんです。
それは、Rårörda lingon(ロオローダ・リンゴン)と呼ばれるジャムのようなソースです。スウェーデンのスーパーでは、ジャムが売られているコーナーで瓶詰めも売られていますので、それはもうほとんどジャムのような見た目で味もほぼジャムなのですが(笑)、厳密に言うと少し違うもので、甘さも控え目になっています。
*これをご存知ない日本の方が、「苺ジャム」で代用するという話を聞いたことがありますが、それは味が全然違いますのでご注意を!(リンゴンベリーは、独特の酸味とほろ苦さがあります)
しかも日本人にとっては、ジャムのような甘いベリーソースとお肉を合わせるのは、口に合わないかもしれません(実は私も甘すぎるのはそんなに得意ではないんです)。
そこでオススメしたいのが、フレッシュなリンゴンベリーを使って作る甘さ控え目の、Rårörda lingonです。
▶︎材料と作り方は超簡単!
用意する材料
・リンゴンベリー(冷凍のものでOK)適量
・砂糖 少々
作り方
リンゴンベリーと砂糖を軽く混ぜ合わせ、砂糖が溶けて全体が馴染むまでしばらく置いたら完成です。
このソースは、フレッシュなリンゴンベリーの酸味とほろ苦さ、そこにほんの少しの甘みが加わって、肉料理を爽やかに、広がりのある味にしてくれます。もし、生か冷凍のリンゴンベリーが手に入りましたらぜひお試しください!
(もちろん、リンゴンベリーが無くたって美味しくいただけますよ!)
ちなみに「となかい食堂」というハンドルネームで、クックパッドにも今回のミートボールのレシピを掲載しています。https://cookpad.com/recipe/630989