このスウェーデンで、一年のうちで一番大切なイベントといえば、
間違いなく「クリスマス」でしょう。
そんな一大イベントも無事に終わり、夫の実家のダーラナ地方から自宅に戻り今日はホッと一息つきました。
スウェーデンのクリスマス。
それはもう、準備の段階から皆んな気合が違います。
私は2007年から今年で10年間ほど、クリスマスをスウェーデンで過ごしていますので、毎年毎年繰り広げられるこの一大イベントを(日本人目線でちょっと客観視しつつも。笑)だいぶ楽しめるようになってきました。
同時に、この時期は一年で一番「暗い」(日照時間がほとんどない)時期でもあるので、クリスマスのキラキラした雰囲気はやはり心踊ります。
🎄 Hur firar man jul i sverige?
というわけで、「スウェーデンのクリスマス」について。
今まで歴代のブログでも度々書いていますが、今年も改めて記事にしてみようと思います。
まず、準備の段階で最初にやる事と言えば、やはりクリスマスの飾りつけでしょう。
基本的にスウェーデンの家庭のインテリアはどこのお宅も常に綺麗ですが、クリスマスは別格。
ツリーはもちろんのこと、Julstjärnaという星型のライトや、ロウソクの形をした特別なアドベントライトを飾ります。
我が家の Julstjärna(星のライト)
色んなタイプが売られていますが、私はこの昔ながらのレトロなデザインのゴールドのタイプを愛用しています。
スウェーデンでは、カーテンで家の中を隠さない習慣があるので、窓際に外から見えるように飾ります。どこの家庭も同じように飾るので、クリスマスの時期は各家庭の窓際に輝くクリスマスライトが、町並みをとても綺麗に見せてくれます。
初めてこの光景を見た時は、「なんて可愛い国なんだ!」と思ったものです。笑
🎄 Julgran (クリスマスツリー)
やはりクリスマスの象徴であるツリー。どこのご家庭でも綺麗に飾られています。
生のモミの木を使うのが伝統ではありますが、最近は環境保護のため長く使えるプラスチック製ツリーも多いです。写真は夫の実家にあるクリスマスツリー。
義実家では、祖父母の時代から受け継がれたオーナメントなども飾られていて、家族の思い出が詰まっています。クリスマスツリーの下には、Julbockという藁で作られたヤギの飾りを置くのも伝統。
義実家のツリーには、毎年お義母さんが、私の作った「オーナメントボール」も飾ってくれていて、オルソン家の一員になれたようで嬉しいです。
🎄 Adventsljus (アドベントのキャンドル)
第1アドベント(クリスマスの4週間前の週末)に最初の1本を灯し、それから週末をむかえる度に1本ずつ灯していきます。この写真を撮った時は「第3アドベント」だったので、3本目を灯しました。こうして、段々と短くなる形になるのが綺麗です。
🎄 Glögg(グリョッグ)ホットワイン
クリスマスには欠かせない飲み物です。体が温まるので、野外のクリスマスマーケットでも振る舞われますし、家庭でもこの時期よく飲まれています。
Blossaというメーカーが、2003年から毎年 Årets Glögg(今年のGlögg)と言う、ちょっと珍しいフレーバーのホットワインを出すのが、恒例になっています。国営の酒屋ですぐに売り切れるくらい人気!
我が家はそんなGlöggを飲みながら、クリスマスまでの長い夜を過ごす事が多いです。
この間は、作り置きしていたカルダモンケーキとフィーカしました。
🎄 Julklappar(クリスマス・プレゼント)
毎年11月後半ごろから、クリスマス直前まで、クリスマスプレゼントを買う人々がたくさん街に溢れます。仕事帰りの時間帯にお店に入ると、いつもレジに長い列がありました。(クリスマス時期以外では、あり得ない光景です!)
基本的には、大人から子供達へ渡すプレゼントですが、家族や友人、お世話になった人へ、ちょっとした物を贈ることもあります。
私のアトリエのお店でも、クリスマスプレゼント用に作品を買っていかれるお客様がほとんどだったので、店番でレジに立った時には、毎回ラッピングをしていました。
クリスマスカードも24日までに届くように送るのが習わしで、カードには 「God jul och Gott Nytt År!」(メリークリスマス、そして良いお年を!)と言うメッセージを添えるので、日本でいう年賀状みたいな位置づけ。
スウェーデン郵便のクリスマス切手が、毎年毎年とても可愛いデザインなので楽しみにしています。今年はこんな感じでした。
🎄 クリスマスっていつ?
12月24日 Julafton(クリスマス イヴ)
12月25日 Juldagen(クリスマスの日)
12月26日 Annandag Jul(クリスマス翌日・聖ステファノの日)
日本の正月三が日 っぽい感じで、スウェーデンではこの3日間が暦の上でのクリスマスです。と言うわけで「後編」では、夫の実家へ帰省したこの3日間の様子を書きたいと思います🌟